結婚式の「指輪の交換」について、お打ち合わせで新郎新婦さまからよくいただく質問をまとめてみました。
「列席経験がないからピンとこない」
「聞くまでもないから、ちょっと恥ずかしい」
そんな方々の参考になれば嬉しいです。
もくじ
指輪の交換とは…ちょっと悲しい指輪の由来と意味
指輪を贈り合う習慣が根付いたのは、西洋で1940年代・日本ではそれ以降です。
まず指輪の由来からお話しなければなりません。
古代エジプト時代(紀元前3000年、今から4000年〜5000年前!!)が始まりと言われています。うひょー
この頃は、男性から女性へ一方的にアイアン(鉄)製の輪を指にはめることで婚姻の印としたそうです。
悲しいことに当時は恋愛感情ではなく、家事などを担う労働者として迎え入れることが多く、略奪や誘拐を防ぐための印だったと言われています。
やがてローマ時代(紀元前2世紀 日本で言う縄文時代!)に、花嫁に財源・信頼の証の意味合いを持つようになります。
男性も結婚指輪をつけることが西洋で定着したのは、1940年代のこと。
第二次世界大戦で離れ離れになった妻への愛の証として付ける男性が増え始めたそうです。
そこからお互いが指輪を贈り合う習慣が定着しました。
海外ではお互い指輪を贈り合うことを「ダブルリングセレモニー」と表現することから、女性だけの贈り物意識が根強いことが伺えます。
指輪 の交換を英語で言うと
Exchange of Wedding Rings
エクスチェンジ オブ ウエディング リングス
です。
指輪の交換 タイミング【人前式】
自由なスタイルとはいえ、前半に行うことが多いです。
開式の辞
誓いの言葉
指輪の交換
ベールアップ&キス
指輪披露
結婚証明書署名
結婚証明書披露
承認
閉式の辞
新郎新婦退場
指輪はどの指に贈る?【結婚式共通】
左手の薬指に贈ります。
これは、由来となった時代に基づくもの。
左手の薬指と心臓は一本の血管でまっすぐ繋がっていると信じられてきたため、花嫁をつなぎとめるためのおまじない的要素が大きいのです。
男性(新郎)が指を迷わないように、と女性(新婦)は薬指のネイルにワンポイントデザインをほどこしたりも。
指輪の交換 順番はどっちから?【結婚式共通】
新郎(男性)から新婦(女性)へ贈るのが先です。
左手同士で握手をし、新婦(女性)の手の甲が上になるように向けると簡単です。
指輪の交換で婚約指輪を贈るのはあり?【結婚式共通】
結婚式という意味から、結婚指輪なく婚約指輪を贈るのは違和感がありますね…
もし婚約指輪をお披露目したい場合は、エンゲージカバーセレモニーが人気の演出です。
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エンゲージカバーセレモニーのタイミングと流れ【じわりと人気♡】
指輪の交換 リングピローは必要?【結婚式共通】
必ずしも必要ではありません。
結婚式場によって無料貸出しているところもあります。
リングガール等、リングピローを運ぶ演出がなければあらかじめ壇上に置いておくので、ピローではなく購入時のリングケースのままでも違和感はありません。
ただ、カメラマンを依頼している場合。
指輪のショットも撮影されるはずですので、ケースのままですと華やかさに欠けてしまうかもしれません。
それも考慮して、どちらにするか判断を。
指輪の交換時、手袋とグローブ、ブーケはどうする?【結婚式共通】
男性の手袋は内ポケットに入れ、女性のグローブとブーケはスタッフに預けます。
男性(新郎)の場合、新婦をエスコートする時点で内ポケットにしまいっぱなしのこともあります。それはそれでOK。
持っていたらそのタイミングでしまうか、スタッフが預かりに来ます。(会場によって異なります)
女性(新婦)のグローブの場合、司会者が「指輪の交換です」とアナウンス後、スタッフがグローブとブーケを預かりにきます。
ロンググローブの場合、指先を引っ張って軽く抜き、袖口を半分ほど折ってから外すとキレイです。
▼参考動画
指輪の交換で指輪が入らないときどうすればいい?【結婚式共通】
2つの対策があります。
- 本番前に指にクリームを塗って滑りやすくする
- 第二関節で止まったら、本人に任せる
本番前に行うリハーサルで最終チェックができます。
指輪の交換をやってみて、ちょっとすべりずらい…という場合は美容スタッフさんにクリームを塗ってもらいましょう。
(美容スタッフさんはだいたい持ってます)
本人に任せることもおすすめです。
本人に任せるとは、男性が女性に贈った場合、第二関節で止まったら、そこから女性本人が(見えないように腰のあたりで)右手を使ってグッと入れ込むこと。
素早くやればバレず、会場でもよく案内している方法です。
指輪の交換中に指輪を落としたらどうすればいい?
まずは慌てずに。
近くのスタッフや、立会人(列席ゲストのこと)が拾ってくださるはずです。
その間の「間」ですが、キリスト教式なら牧師さまが、人前式なら司会者がそれとなくコメントでフォローしてくださるはず。
(あまりコメントでフォローしすぎるとわざとらしさが出るのでそれとなくナチュラルに…#自戒)
リングと大理石がぶつかり奏でる音色は、魔除けになるとも言われます。
縁起が悪いなんて思わず、(落としちゃったえへっ)くらいの気持ちでいましょう。
おふたりやゲストの緊張も和らぐキッカケになります。
指輪交換で指輪を落とさないようにするには
- 指輪を二本の指ではなく、三本の指で持つ
- 指に力を入れすぎない
- 両手で指輪を持ってから、相手の手を取る
- ゆっくり動く
二本の指でつまむように持つと力が入りすぎてしまいます。
その結果、力をかけすぎて飛んでいってしまいます。
美容師さんなど、ふだん指をつかっている方は指紋が薄く、とくに滑りやすいようですね。
また、①相手の手を取ってから②指輪を取ると、片手で取ることになってしまいます。
手汗などで落とす心配が大きいなら順番を変え、①指輪を両手で取ってから、②相手の手を取るようにしましょう。
基本の所作通りでなくても、お二人がやりやすいように改善して構いません。
いつも私がリハーサルでお伝えすることですが、「ゲストには所作の正解はわかりません」。
たとえ間違っていても自分たちがやりやすいように進め、
「これが正解ですけど、何か?」
焦らず堂々とすることこそ正解です。
指輪の交換 司会コメント
グローブを外すなど、準備中につなぐコメントがメインです。
手元に集中していただきたいため、わたしの場合は交換中、あまり喋りません。
指輪の情報などを部分部分で入れてもいいですね(*´ω`*)
【結婚式】指輪の交換の由来や順番って?他【指輪の交換よくある疑問】さいごに
指輪の交換について、よくいただく質問を一覧にしました。
ここに書いたことは式次第以外、キリスト教式の場合も共通の認識でOKです。
もしこれも聞いてみたい、ということがあればぜひ「お問い合わせ」からご連絡ください(´∀`)ツイッター経由でももちろんOKです!
随時加筆していきます~

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